国語で太宰治の「富岳百景」をやった。 読んだ人はわかるだろうが、うちのユーザーは若い人が多い。 太宰治の富岳百景読んだよ〜☆マジ良かったvv みたいな人はまずいないだろう。いるかな?いやいないだろ。 その中で太宰治は俗なもの、つまりありきたりなものが嫌いだと言う。 だから富士山は俗な山で好きじゃないと。 いわゆる「ミーハー」が嫌いだと。 なんてひねくれた奴だと思ったが、思い当たる節が俺にもあった。 昨年の11月14日。 The Beatlesから、また企画盤が発表された。 その名も「Let It Be ... NAKED」。 The Beatlesの「Let It Be」は、アレンジをBeatlesに通さずにやってしまい、販売された、変なアルバムなのである。 特にPaul McCartneyの名曲、「The Long And Winding Road」では、曲の雰囲気をぶち壊す、大袈裟でウザいストリングスやコーラスが入っていて、気味が悪い。 そのアレンジに対する、Paul McCartneyの恨みがかなりのものであったのは有名な話だ。 それらのアレンジを削ぎ落とし、アレンジの無い状態に戻し、曲順、収録曲を一部変えて発表したのが、今回の「Naked」である。 もともと、このアルバムは「世界同時発売」ということで、「11月19日」発売だったのだが、日本が「CCCD」で発売するというリスクを背負うがために、日本は5日早い、11月14日に発売した。しかし、案の定、輸入版で買う日本人が増え、Beatlesの企画版アルバムとしては異例の「初登場1位」を逃してしまったのだ(1位は「LOVE」中島美嘉)。 Beatlesとは4歳からの付き合いで、実はホークスよりも思い入れが強い。 ということで、俺はウキウキ、輸入版を1680円で購入した。 俺はウキウキ、CDウォークマンにそのCDを入れ、電車内で聴いていた。 ラストの「Let It Be」で、太宰治の気持ちがわかった。 「Let It Be」のイントロのピアノが耳に入り込んでから、急に音漏れを異常に気にする自分に気がついた。 恥ずかしくてたまらないのだ。 どうしよう。 「ヨーガク(洋楽)、よくね?」 とか言って、「Let It Be」ばっか聴いてる、ミーハー高校生とか思われたらどうしよう。 「うわ、『Let It Be』かよ」 て、思われたらどうしよう。 静かな電車の中で静かに俺の耳で鳴り響く、世界最強の有名曲「Let It Be」。 俺は急いで、電源を切ってしまった。 序盤の「Dig A Pony」とか「Get Back」なんかは別に大丈夫。 「Let It Be」。これは最強。外でウォークマンを耳にはめて聴けない。 それからというもの、何故かBeatlesを電車まで持っていくことは怖くなり、多方面に音楽の趣味を拡げるようになった。 これはこれで、Beatlesバカの俺には良かったかもしれない。 ただ、もう少し日本の音楽にも耳を傾けること(吉田拓郎以外で)。 これが課題だ。 この前、友人とアルバムのチラシを見て、 「このアルバム3,000円って高いな」 と言ってしまった。 洋のアルバムは日本版では大抵、2,500円なのだ。 俺はそれを知らなかった。 「それはお前が洋楽のアルバムしか買わないからだろ」 英語を聞き取れるわけでもないのに、なぜ、洋楽の方向へ行ってしまうのか。 俺の「ブック・マーケット」伝説は始まっていた。 |
うちのユーザーは若い人が多い 管理人が若いため、ユーザーも若い傾向にある。考えてみれば当然な話。 The Beatles 管理人が4歳からお世話になっている、20世紀最大のロック・バンド。これまでの世界での累積レコード売上げは10億枚をゆうに超える。 「Let It Be ... NAKED」 邦題「なすがままに・・・裸」(嘘) Paul McCartney ポール・マッカートニー。Beatlesのベーシスト。ヴァイオリンの形をした「ヘフナー(ホフナー)ベース」と、左利きがトレードマーク。未だバリバリ現役で活動中。昨年まで、1年半に渡るパワフルな世界ツアーを行った、元気いっぱいのおじいちゃん。なんと昨年に再婚相手と子どもまで作っちゃいました。 CCCD コピー・コントロールCD。コピー・ガードされており、パソコン等で音楽データがコピーできない仕組みになっている。音質が悪く、音がこもる印象がある。古いCDプレイヤーで聞くと、プレイヤーが破損する可能性も。 ブック・マーケット 中古本・中古ゲーム・中古CDなどを扱う店。ブック・オフみたいなもん。 |