情報も集まってきた。ここらで検証開始。


巨人ファンの喜びの声を聞かせよう。

「小久保が来たおかげでスタメンの悩みが解消された!」
「小久保も昔からの巨人ファンだった可能性が高い☆彡」
「いろいろ言う人がいるけど、ルール違反してるわけじゃないんだから歓迎します!」
「ずーっと、巨人に来たかったんだと思います!やっと願いがかなってよかったね!小久保!頑張れよ!」


何故、こんなことになってしまったのだろうか。


真相は高塚球団社長と小久保選手の確執

このような情報が入ってきた。

そもそも、高塚球団社長とはどんな奴なのか。
実はこいつ、とんでもない。


高塚猛。
彼はさまざまな会社を建て直してきた。

1999年に球団に関わるようになり、今ではオーナー代行の肩書きまで得ている。
彼の建て直しの得意技。
それは「リストラ」だ。


前回言ったとおり、選手は個人事業主であり、それが集まってチームとなり球団となる。
選手放出と、ダイエーの社員を解雇するのとでは全く意味は異なるわけだ。
だが、彼はそこを全く理解していないような発言が目立つ。

工藤に「君の投げる日は客が入らない」と言った。
野球とは関係ないのだ。選手には球団の業績など関係ない。選手に関係するのは自分の成績だけだ。
工藤は98年までとは違うフロントの雰囲気を感じ取った。
「球団が駆け引きしようとしている」
工藤は言った。高塚は工藤の言っている意味がわからない。
「駆け引きして当然だ」
工藤は行った。

彼は球界の常識を知らない。自分の立場も分かっていない。
試合中の選手に平気でサインボールを強要する。
試合直後のベンチに無関係な自分の知人を招きいれ、勝利のハイタッチに参加させたことも何度もある。
実際、ベンチで背広を着た変なおっさんがベンチにいるのをよく見かける。
浮きまくっていて、非常に気持ち悪い。
もちろん、自分も参加する。彼は日本シリーズのベンチにいた。

非常識極まりない。会社経営と球団経営の違いを全く理解していないど素人なのだ。
こういう非常識な行動はオーナーがいさめるべきなのだが、高塚とオーナーの立場が逆転している現状がある。
それは何故か。

昨年来の親会社ダイエーからの「中内おろし」に対抗するには球団の業績を上げるしかない。
社長の経営手腕に頼るしかない。その思いから高塚に何も言えなくなってしまったのだ。

オーナーが何も言えない。そこで立ち上がったのが正義感溢れる選手会長・小久保だった。
社長の非常識な振る舞いに立ち向かい、ことあるごとに異論を唱えた。
高塚はそんな小久保を嫌い、あからさまな冷遇をした。

年俸を大幅に下げ、あのケガに治療費さえも出さない。その関係は修復不可能だった。




ここで興味深い話をお聞かせしたい。

小久保は今年9月に福岡市内で大きな買い物をした。
それは何か?




家だ。
つまり、小久保が福岡を離れることは「希望」なわけがないのだ。




ファンの我々はどうすればいいのか。球団は嫌い。でも選手は関係ない。
不買運動をするか?いや、そんなことをしたら、よけい選手が苦しくなる。
ファンを辞めるか?いや、絶対に辞めたくない。


ファンがこんな状況。
もう、身売りの時期は来ている。


疑問点をまとめよう。

1.何故、主砲を放出するのか
2.移籍先は何故巨人なのか
3.何故無償なのか

この3つにファンの疑問は集中するだろう。


まず、第一の疑問。
何故、主砲でありチームの顔である小久保を放出するのか?

これは小久保のフロントへの不信感に尽きる。
実は、小久保が退団を申し出たのは今期途中、リハビリ先から帰国した7月。
あの時に既にオーナーに伝えていた。
何故、小久保は退団したくなるほど不信感を抱いてしまったのだろうか。
それにはこんなわけがある。

2003年3月。オープン戦でのクロスプレーの際、右ひざに大怪我を負った。
王監督の復帰の願いを受け、渡米、手術、リハビリを行った。
だが、その治療費2000万円はなんと自腹。
渡米二日前になってオーナーが小久保に頭を下げた。

「済まない、お金が出せない。」

小久保の堪忍袋の緒が切れた。

昨年も、個人成績は無視で
「優勝を逃した」という理由で3000万円もの年俸ダウン。

そして高塚球団社長は信じられない不満を小久保に漏らした。
「君のグッズが売れてないんだよね」
この信じられない冷遇に小久保の不満は募る一方だった。

高塚球団社長は以前、工藤にもこんなことを言ったと有名である。
「君が登板する火曜日は観客が少ないんだよね」
これを理由に年俸の大幅UPを拒んだのだ。

グッズ、集客といい、これは選手自身には全く関係のない話である。
高塚氏は個人事業主である選手を「社員」として見ているのではないだろうか?
球団が苦しい→選手も苦しい。球団が苦しい→年俸が下がる。と考えているのではないだろうか?
選手は社員ではない。彼らは彼らから生まれる利益で給料を決められてはいけない。
彼らは野球の成績で給料を決められなければならないのだ。
高塚社長の不可解な言動も、「選手を社員と考えている」のであれば、つじつまが合う。
選手で利益を得ることしか考えられない高塚社長のいるフロント。
これはもしかすると大問題なのかもしれない。

実際、小久保は
「成績がよければ誉められ、悪ければ年俸に跳ね返る。純粋な野球がしたかった」と語っている。
選手に球団経営の話を持ちかけても、話は交わらない。それとこれは別なのだ。社員じゃないのだから。

しかも、一部のフロントの声で
「今年は小久保がいなかったから勝てた」
などという、信じられない声があったとの情報もある。いわゆる
「小久保不要論」だ。

・・・・・・あなたはどう思うだろうか?


そして、第2の疑問。
何故、巨人なのか。

小久保は
「ダイエー以外ならどこでもいい」と巨人には特にこだわりを持っていなかった。
それよりも小久保はメジャーへの移籍を視野に入れていた。
昨オフの契約更改で小久保はオーナーにメジャー挑戦の夢を打ち明けた。
故障で道は厳しくなったが、球団を出る決意は強いものだった。

10月31日。オーナー会議で事態は動いた。
「メジャーに取られるぐらいなら」と、中内オーナーが尊敬している巨人・渡邊オーナーに相談した。
小久保の年俸的にも、保証できるのは巨人だけだった。

2〜3年後のメジャー入りも視野に入れられる。
お金も出してくれる。
リハビリが長引いても待っていてくれる。
そんな余裕のある球団は巨人以外ないのだ。


そして、第3の疑問。
何故、無償なのか。

球団は、
「ホークスに与える金を小久保に与えてほしいから」と説明しているが、
これではただホークスの戦力が落ちるだけであり、何の意味もない。

本当のところはジャイアンツに頼む形となったので、無償ということになったのだろう。
「小久保を入れてほしい。だから金を払え」というのはおかしいから。
選手を出したとしても、小久保がそんなことを言い出したせいで、
巨人を離れなきゃならなくなる選手が出てくるということもある。

だからといって、
「無償」というのは他の優勝を狙う選手にとってはたまったもんじゃない。

無償トレードというのは、戦力外の判断を受けた選手や現役生活の終盤を迎えた選手がされるのが大半であり、
小久保のようなまだまだピークの選手が無償トレードなどというのは過去には全く例がない。

球団が選手を抱えきれず、保有権を放棄したとも見られかねない。
FA制度そのものを脅かす可能性もある。
球界へ悪影響を与えることも十分にある。

来年、ホークスの身売りの可能性は高く、王監督の契約も切れる。
福岡ダイエーホークスの未来は何色なのだろうか・・・・・。



もう、この球団は勝たなくていいんでしょうね。もうおしまいですよ。
ファンには悪いけど、連覇したい気持ちも薄れました。


松中 信彦

球団が、日本一のチームの絆もズタズタにじていく。




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